今回は、江戸時代初期の日本を解説していきます。本記事を読むことで、江戸時代初期の概要を理解することができます。

1. 幕藩体制の成立

 

江戸時代の開始時期については、徳川家康が征夷大将軍の地位を得た1603年が主流な学説となっています。

 

家康は、征夷大将軍に任命された後、豊臣氏勢力を倒すために、「大阪の陣」を起こします。大阪の陣によって豊臣氏は滅亡し、晴れて徳川家の時代が到来します。

 

安土桃山時代に活躍した大名たちは、徳川家の配下に入り、各地で「藩」を形成します。幕府が藩を支配して、全国を手なずける「幕藩体制」が敷かれることになりました。大名たちは、そのルーツから、下記の3つに大別されます。

 

親藩:家康の息子から続く徳川一門(尾張徳川、紀州徳川、水戸徳川など)

 

譜代:関ケ原の戦い以前から徳川に仕える大名(堀田氏、稲葉氏、柳沢氏、田沼氏など)

 

外様:関ケ原の戦いの直前、もしくは以降から徳川氏に仕える大名

(前田氏、島津氏、伊達氏、山内氏、上杉氏など)

 

外様大名は江戸から遠く離れた領地が与えられて、反乱に備えた配置が行われました。江戸時代は「元和演武」の時代とも言われており、平和な時代が200年以上続くことになります。

 

江戸幕府では、詳細に役職が置かれました。以下、代表的な役職になります。

 

 

大老:幕府の中で最高役職で、老中よりも更に上の地位(臨時職)

 

老中:江戸幕府の政治一般を取り仕切る職

 

若年寄:老中を助ける役職

 

側用人:将軍と老中の間に入って、連絡をとる役職

 

大目付:老中の部下で、大名を監視する役職

 

目付:若年寄の部下で、旗本・御家人を監視する役職

 

寺社奉行:信者、寺院、神主、僧を管理する役職

 

江戸町奉行:江戸の行政、司法、警察を管轄する役職。

 

勘定奉行:江戸幕府の財政を管理する役職

 

京都所司代:御所や京都の警備、天皇と公家の監視を行う役職

 

江戸時代まで戦いに明け暮れていた武士たちは、行政活動など非軍事的な仕事に着手するようになりました。新田開発や工業、商業の推進など、人々の暮らしを変えていく事業に力をかけていきます。

 

2. 江戸時代初期の対外関係

 

江戸時代というと、「鎖国」のイメージが強いですが、江戸時代の初期では普通に貿易が行われていました。当時、貿易を行えたのは、江戸幕府から渡航許可証(朱印状)を貰った船のみでした。朱印状を貰った船は、東南アジアや中国、朝鮮に出向いて貿易を行います。貿易によって、海外から様々な文化、製品が入ってきますが、中には江戸幕府にとって都合の悪いものもありました。それは「キリスト教」です。

 

キリスト教は、織田信長の時代は保護の対象とされましたが、豊臣秀吉の時代から次第に規制されるようになっていきます。江戸時代でも、キリスト教徒に対する圧政が行われていました。ただ、その勢いは収まることなく、九州を中心にキリスト教が広まっていきます。

 

キリスト教では「神の前では、どんな人間も平等である」という教えがあります。この教えに乗っ取れば、将軍だろうが大名だろうが、神の前では全員同じ「人間」と解釈できるのです。当時、将軍を頂点に置いて全国を支配していた徳川家にとって、このキリスト教の教えは都合が悪かったのです。

 

 

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