イギリスがEUからの離脱を表明してから、EU(ヨーロッパ連合)の存在価値について、議論が進められてきました。EUの前進となった組織は、第二次世界大戦の反省を踏まえてつくられたものです。二度と世界大戦を引き起こさないことを目的に掲げて、今日まで続いてきました。

 

昨今のEU諸国は、自国のナショナリズムを全面に出しています。難民の受け入れを制限したり、右派政党の台頭が顕著です。ナショナリズム自体は否定しません。ただ、周りをわきまえないナショナリズムは、戦争につながります。

 

「自分達のためだったら、他の民族は消えてかまわない。」

 

こんな論理が、ナショナリズムによって生まれる可能性があるのです。EUという制度は、このナショナリズムまでも押さえ込むことは、今のところできていません。地域共同体の限界が見え隠れしています。

 

イギリスは、このようなEUの状況を見かねて、脱退を考えたのかもしれません。もともと、イギリスの外交姿勢は「勢力均衡(バランス・オブ・パワー)」です。場面ごとに味方につく相手を変えて、外交のバランスをとっていました。イギリスにとって、EUに属することが、勢力均衡につながらないと判断した、このように考えれば、イギリスの離脱は何ら不思議に映りません。

カテゴリー: EUヨーロッパ

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